稀勢の里が横綱になるそうだ。
ていうか、1回優勝しただけ。
昇進の決め手は安定感だそうだ。
稀勢の里のここの6場所勝率は
0.822
掛けることの15だから、平均12.3勝ということになる。
事実、勝率としては非常に高い。 これは素直に認める(他の力士たちが不甲斐ないのは度外視して)。
ここが昇進の決め手だったそうだ。
横綱昇進の基準は
1・・大関で2場所連続優勝
2・・それに順ずる成績
なのだが
1は明確な基準なので分かる。
一番やっかいであり
基準が曖昧なのが2
順ずる成績・・・
順ずる成績って、何勝何敗?? それを何場所続けるの?
こういうだれもが「こうだよね」と満場一致で説明できる基準が無い。
それが2だ。
で、稀勢の里のここ最近(6場所)の勝率は先ほど示したように0.822だ。
稀勢の里は2場所連続の優勝ではないので
2の基準で横綱に昇進したことになる。
これも事実だ。
ここで、過去の大関で、稀勢の里のように
2の基準の「順ずる成績」であったにもかかわらず
なぜか横綱に昇進しなかった大関たちを列挙してみる。
・旭富士(1988年初場所~1989年夏場所の9場所)
135戦 113勝 20敗 優勝1回 勝率0.837
・小錦(1991年夏場所~1992年春場所の6場所)
90戦 75勝 15敗 優勝2回 勝率0.833
・琴風(1983年初場所~1984年初場所の7場所)
105戦 81勝 24敗 優勝1回 勝率0.771
・若嶋津(1983年夏場所~1984年春場所の6場所)
90戦 73勝 17敗 優勝1回 勝率0.811
・貴ノ浪(1994年名古屋場所~1995年初場所の4場所)
60戦 47勝 13敗 勝率0.783
・貴ノ浪(1996年初場所~1996年名古屋場所の4場所)
60戦 49勝 11敗 優勝1回 勝率0.817
・武蔵丸(1994年夏場所~1995年名古屋場所の8場所)
120戦 99勝 21敗 優勝1回 勝率0.825
ざっと挙げられる者たちでこれくらい。
中には遅かれ、横綱にたどり着いたものもいるが
上記はそのときに横綱に「何故か」昇進できなかった時の成績。
裏を返せば
横綱にしても全く問題ない力士(成績)
ということだ。
横綱に昇進する基準の2の
「順ずる成績」
というのは非常に曖昧模糊としており
横綱審議委員会?のメンツたちも
どういう成績が順ずる成績なのか、明確な基準を持っていないということだよ。
だから上記の成績でも
何故か横綱に昇進しなかったんだよ。
ちゃんと明確な基準を掲げていないと
横綱の器がある力士の芽を摘んでしまう悪しき可能性があると言うことを指摘したい。
横綱になれる成績なのに
明確な基準を横綱審議委員の人間たちが持っていない理由で横綱になれずに、どんどん歳だけを食っていき、力を落として大関やその下の番付に位置を落として引退してしまう。(現にこういう力士も居た)
で、結論はこういうことだ。
稀勢の里の成績で横綱になれるのなら
上記に挙げた力士を今からでも横綱に昇進させ、賞賛しろと言うことだよ。
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稀勢の里の横綱昇進は時期尚早 「昇進が許されるなら過去の大関たちも昇進させよ」
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