学生時代、英語の指導教官(外国人)とモメたことがあった。
モメたというと語弊があるが、ケンカ・いい争いではなく、議論だ。
プロ野球史に燦然と輝く屈指の名言
「月に向かって打て」
この名言を英語に直すとこうなる。
Hit a ball to(at) the moon.
前置詞toの後ろにカッコでatを入れたが
学生時代指導教官とモメたのは
ここはtoなのかatなのか という議論だ。
正解としてはtoだということでケリがついたが
学生時代、なかなか釈然としなかった。(オレはatだと思った)
しかし、英語のプロとして飯を食っている立場になり、日々言語と格闘しているとやはりtoで間違いないと思っている。
前置詞のatというのは
「全体の中の一点」を示す前置詞のatであり
「(その一点)で、(その一点)に、(その一点)へ」と言う意味で「その一点に着陸(着地)する意味」だ。
だから「月に向かって打て」の英訳で
atを使ってしまうと
「打ったものをその月にブチ込め(届かせろ)
と言う表現になる。
勿論、atの訳は
「~へ」「~に」「~で」
という意味だけどね。
月まで38万キロ。届かせることは不可能だ。
だから正解としては
一直線にその月に向かって と言う意味の方向のtoだ(月まで届かせる必要は無い。向かっていれば良いだけ)
ということで納得した。
今思えば、学校(中学、高校、大学の英語)では
こういう詳しい前置詞の使い方は教わらなかった。
当然、辞書にも大雑把な表記だけで、詳しい使い方や説明は載っていない。
同じ前置詞の同じ日本語訳があるtoやatでも
使い方でこうも表現が大きく違ってくる。
それだけ前置詞という品詞は
文(ニュアンス)を左右する重要な核だ。
どうして学校でこういう詳しい指導が無かったのだろうか。(そして今でもないのだろうか。)
オレは本当に残念でならない。
モメたというと語弊があるが、ケンカ・いい争いではなく、議論だ。
プロ野球史に燦然と輝く屈指の名言
「月に向かって打て」
この名言を英語に直すとこうなる。
Hit a ball to(at) the moon.
前置詞toの後ろにカッコでatを入れたが
学生時代指導教官とモメたのは
ここはtoなのかatなのか という議論だ。
正解としてはtoだということでケリがついたが
学生時代、なかなか釈然としなかった。(オレはatだと思った)
しかし、英語のプロとして飯を食っている立場になり、日々言語と格闘しているとやはりtoで間違いないと思っている。
前置詞のatというのは
「全体の中の一点」を示す前置詞のatであり
「(その一点)で、(その一点)に、(その一点)へ」と言う意味で「その一点に着陸(着地)する意味」だ。
だから「月に向かって打て」の英訳で
atを使ってしまうと
「打ったものをその月にブチ込め(届かせろ)
と言う表現になる。
勿論、atの訳は
「~へ」「~に」「~で」
という意味だけどね。
月まで38万キロ。届かせることは不可能だ。
だから正解としては
一直線にその月に向かって と言う意味の方向のtoだ(月まで届かせる必要は無い。向かっていれば良いだけ)
ということで納得した。
今思えば、学校(中学、高校、大学の英語)では
こういう詳しい前置詞の使い方は教わらなかった。
当然、辞書にも大雑把な表記だけで、詳しい使い方や説明は載っていない。
同じ前置詞の同じ日本語訳があるtoやatでも
使い方でこうも表現が大きく違ってくる。
それだけ前置詞という品詞は
文(ニュアンス)を左右する重要な核だ。
どうして学校でこういう詳しい指導が無かったのだろうか。(そして今でもないのだろうか。)
オレは本当に残念でならない。