前回の記事の続きです。
金田正一の登板数の凄まじさを書いていて
「今の投手は不甲斐ないな」
と思っていたので、折角だからダルビッシュや田中マーの登板数も取り上げて
いかに昔の投手の登板数が凄まじいかを書いてみます。
金田正一と別所毅彦を取り上げて見ます。
・金田正一氏の
登板数944
先発数569
完投数365
・別所毅彦氏の
登板数662
先発数483
完投数335
両者を見ると、とんでもない数字です。
金田氏や別所氏が活躍した時代の試合数は
日本野球機構ホームページ http://bis.npb.or.jp/yearly/
より、130試合ですね。
単純にですが理論的に綴っていきます。
まず金田氏から。
金田氏は20年の現役なので
単純に130×20=2600試合のうち、944登板なので10試合に4試合弱登板していることになります。
そして、先発が569試合で先発登板の60%は9回まで投げきっているので、4試合登板の2~3試合は必ず9回まで投げきっていることにもなります。
次に金田氏以前の球界のエース別所毅彦氏。
金田氏が、別所氏の勝数を目標に燃えていたのは野球ファンなら誰でも知っているところでしょう。
別所氏は17年の現役なので、単純に130×17=2210試合とさせて下さい。(1950年以前の試合数はもっと少ないのですが) 662登板なので10試合に3試合登板していることになります。
そして、先発が483試合で先発登板の70%は9回まで投げきっているので、3試合登板の2試合以上は必ず9回まで投げきっていることにもなります。
常識で考えて、昔のエースは登板数が異常です。
10試合あって、そのうち3~4試合は必ず登板してるんですよ(先発中継ぎ抑えで)そして、先発登板したら半分以上は9回完投のおまけつきです。
じゃあ、この二人の比較対象として
現代の日本プロ野球(今はメジャーに行ってますが)のエース
ダルビッシュと田中マーを出してみましょうか。(日本プロ野球での数字)
・ダルビッシュの
登板数167
先発数164
完投数55
・田中マーの
登板数175
先発数172
完投数53
両者とも日本プロ野球では7年の現役です。
まずダルビッシュから。
ダルビッシュは7年の現役なので
単純に144×7=1008試合のうち、167登板なので10試合に1~2試合登板していることになります。
異様に登板が少ないですね。そして、先発が165試合で先発登板の33%は9回まで投げきっているので、先発1~2試合登板という状況では、まず9回まで投げ切れない値です。(結構登板間隔をあけ、先発だけに専念しているのに、9回を投げきることもまず無いといえる。)
次に田中マー。
田中も7年の現役なので
単純に144×7=1008試合のうち、175登板なので10試合に1~2試合登板していることになります。
そして、先発が172試合で先発登板の31%は9回まで投げきっているので、少ない先発の1~2試合登板くらいではダルビッシュと同様9回まで投げきることはまず不可能ということになります。(マーもダルビッシュと同じく、エースと言われる割には登板間隔があいて休めているのに完投自体が期待できない)
ダルビッシュ、田中のレベルでエースと言われるのが現代。
いかに金田、別所が凄い投手だったか
改めて登板数からもわかるでしょう。
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金田正一、別所毅彦の連日登板凄まじさ 「現代のエース ダルビッシュや田中将大の不甲斐なさ」
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