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間違った印象 「日本時代のイチローは中距離打者」       「短距離打者寄り」(再掲)

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よく、日本時代(オリックス時代)のイチローは
「中距離打者だ」 と言われますが、果たしてそうなんでしょうか?


コレに関してはかなり疑問を抱いています。


オレ自身、日本時代のイチローも


「短距離打者」


とくくっています。




まず、肝心な本塁打なんですが



3619打数消化し、118本打ってます。


本塁打率を調べると



3619/118=31




日本時代のイチローの本塁打率は31です。



本塁打率による打者の位置づけ(定義)として
以下の分類があります。


大砲=本塁打率16未満
長距離砲=本塁打率16以上20未満
中距離砲=本塁打率20以上30未満
短距離打者=本塁打率30以上~





イチローの日本時代の本塁打率は31ですので
短距離の位置づけに入ります。



イチローは130試合(当時)の打者ですので
本塁打率31の打者が、130試合フル出場で1試合必ず4打数消化する
という条件で、一体どれくらい本塁打を打てるのか。



大杉氏の件でも書いたことですが
イチローでも行ってみます。



130試合・4=520


520/31=16.7



16~7本ですね。



130試合フル出場で16~7本(65試合で8本前後)


65試合で8本前後
520打数消化して16~7本・・・


これを


「まあまあ打てるじゃん」


と思うかどうかですね。




野球を知らない(観慣れていない)、数字に疎い人なら
「まあまあ打てるんじゃないの?」と思うかもしれませんが


16~7本を打つために520打数(130試合フル出場)も試行回数を要する時点でかなり割に合わない(確率の低い、打てる能力が乏しい)打者だと言うのが、本当のところだと思います。




間違いないことですが


中距離打者なら、520打数消化の時点で
本塁打20~21、2本あたりでしょう。



本塁打率でいうと24~26あたりです。




イチローのような本塁打率31の打者を
中距離打者と呼ぶのは、本塁打率の値から



無理がありすぎる



というのが本音のところです。




あとは、長打率ですね。
オリックス時代のイチローの長打率は
実働9年で0.522


コレだけを見たら、長距離打者なんですが
長打率は「シングルヒットでも向上する」
という欠点(矛盾点)が存在しているので純粋な長打能力を示す
Isopという指標を用います。


Isopは 単打を0とし、二塁打×1 三塁打×2 本塁打×3と計算。
そして長打率から打率を引いたものです。よって
極端な話、単打ばかりの打者は、値が0になります。


長打率の矛盾点を解消したものがIsopということです。



日本時代のイチローのIsopは0.169




Isopは0.200を超えると
だいたい長打が放てる打者と言われます。



そこに本塁打が打てるのかどうかを加味して
その打者が大砲か、長距離打者か、中距離打者か、短距離打者かを
絞っていくことになります。


0.169


と言う数字は、ここだけでの判断をすると


中距離打者の値かな と個人的には思います。




しかし、本塁打率は31と、決して中距離打者の範疇ではないです。



しかし、0.169のIsopの値は
中距離打者寄りの値。



どうしてこうなっているんでしょうかね?




カラクリはこれです。



日本時代のイチローの長打数のほとんどは
二塁打で占められている




という事実。




日本時代の長打総数は352本あります。
二塁打は、なんと211本。長打の60%は二塁打です。




本塁打率が31と非常に悪いながら
Isopが0.169と中距離寄りを保っているのは



二塁打の多さが値を引き上げていた



ということが確実にいえます。




二塁打も長打なので
二塁打が多い打者=中距離打者という定義もできないことはないが
だいたい、大砲か長距離打者か中距離打者か短距離打者かの判別は
本塁打が打てるかどうか(本塁打率)を見ます。



31というレベルを見ると
完全な短距離打者




しかし、Isopという純粋な長打能力を測る指標を見ると
二塁打の多さが助けとなり0.169という中距離寄りの値になっているので


本塁打率完全無視で
Isopだけをみると中距離打者


とはいえ、本塁打が打てないという事実
本塁打率31という事実を完全無視するわけにはいかない。




本塁打率が20~29(中距離打者)の値を維持し
尚且つ、Isopが0.169(本塁打が打てることでIsopが維持できている)であれば
中距離打者の判断でも間違いないと思いますが


実際は本塁打ではなくて、二塁打で維持されているというカラクリがある


そこを考えると




短距離打者寄り(中距離とは断言できない。
もちろん短距離とも断言できない。どちらに寄っているのかというと短距離側)



と判断して問題ないと思います。




最後にツッコみますが



よくイチローファンや巷が
「日本時代のイチローは中距離打者だよ」と断言するように言っていますが、それは間違いだ ということです。

更に、「日本時代は本塁打も打てた」と言う人がいますが
とてもではないが、打てたレベルでもありません。
本塁打率31を「打てるレベル」と判別する人は野球をしっている人では皆無です。



まあ



メジャーリーグ時代(本塁打率80)と比べたら
打ててはいますがね。(笑)






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