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受験英語の大きな弊害・欠点     「英語的な表現、砕けた表現の判断が出来なくなる」

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来年の授業の準備をしているため

まだ起きていた。

 

 

この記事を書いたら寝ることにする。

以前書いた受験英語の弊害について続きを書いていく。

 

受験英語というものは

 

「学ぶ内容に大きなバイアスがかかる」

 

という欠点が浮上することは事実であって、覆せないことだ。

 

 

ここでオレが指摘する、「受験」という定義は

皆さん、「入試」とどうしても捉えがちだが

 

 

入試は勿論、資格試験の英語、就職試験の英語、昇級試験の英語すべてを包括し「受験」と定義している。入試以外のこれらも「受験」であることは間違いのない事実だからだ。

 

 

 

受験英語というものは

まあ、英語に限らず、どの言語にも言えることなのだが

 

1・・・文法偏重であり

2・・・文語偏重であり

3・・・砕けた表現・その言語的(英語だったら英語的)な表現が学ばれない

 

に集約される

 

 

例えば

 

 

「彼の言うことは非常に正しい」

 

 

という日本語を英語に変えてみると、殆どの日本人は

以下のように始めるのではないか。

 

What he says

 

whatは関係代名詞のwhatで

不完全文(第一文型)の前に付く「~こと」を示すもの。

 

he saysは「彼が言う」という第一文型。

 

 

まさしく、この表現は学校の英語で習うものであり完全に文法偏重のカッチリしたものだ。

 

 

この表現でも間違いではないが

永年「実戦」の英語で生きてきたオレから言わせると

これは英語的な表現とは言えない。

 

 

そもそも

こういう「カッチリ」した表現はネイティブは使わない。

特に会話ではね。

 

 

His word(彼の言うこと、彼の発言)

 

 

これで十分だ。

ネイティブもこのように表現する。

 

 

日本人は兎角、おかしい人種で

完全にカッチリと表現を操れなければ、その言語が使えるとは言えない

というヘンな先入観に陥っている。 本当にこういう先入観に陥ってるんだよね、日本人って。一体何????

 

 

そのようなヘンな先入観に陥っている大きな原因は受験(入試、資格、就職、昇級)と言う狭い世界でしか、その言語を知らない(もしくは学んでいない)

 

 

ということが挙げられる。

 

 

その狭い世界は

 

 

同時に、学ぶ表現に大きなバイアスを掛けてしまう。

 

 

 

で、さっきの英文の続き

 

メンドイのでこれからすべて小文字で書いていくが

 

 

what he says(彼の言うこと)という、悪い意味で面白い主語が出来上がり

次は動詞を書く。 動詞は状態を表す動詞のbe動詞を用いるので is だ。

 

更に、「正しい」という形容詞は right か?

そして最後に「非常に」という副詞は  very much もしくは too much か。

 

つなげるとこうなる。

 

what he says is very(too) much right.

 

まあ受験の英語ではコレでよいかもしれない。副詞は基本、文のどこにおいても良いのだがオレは形容詞の前に置いた(学校のお勉強では、文の最後に置くかもね)

しかし、なんだか硬すぎるというか硬苦しいというか

 

「なんでこんな回りくどい表現使うの?」

 

というのが正直なところ。

 

 

最初の  what he says の時点で回りくどい。

つーか、オレなら聞く気がうせる。

 

 

オレから言わせると

 

 

なんで素直に his word とサッと言えないの??

 

 

と聞き返したい。

 

 

 

それはね

 

 

 

言えないのではなく

思いつかないからだよ。

 

 

 

思いつかなくなる理由は簡単。

 

 

 

受験と言う世界では

 

 

 

「この表現は、こう表す」 と単一的一方向でしか指導されないので、もう 「この日本語表現は、英語ではこう表現する」 と宗教的に縛られてしまっている。

また、その表現でキチンと示さないと「点がもらえない」とすら、何でもかんでも「点数」で思い込んでしまっているので、ある意味更にタチが悪い。

 

 

 

これが受験と言う狭い世界でしかその言語を学んでいない為に発生する弊害だ。

 

 

 

「とても」、「非常に」 と言う表現でも

 

very  とか tooという表現しか使わない。

学校が 「そういう表現を使え」 と植えつけているからだ。

 

 

しかし、「非常に」「とても」には

 

fucking

 

という表現もある。(veryやtooより意味合いは強くなるのだが)

 

 

his word is fuckin' much true.

 

なんて書いている受験生が居たら

 

 

それだけでオレは感動だ。

感動して涙が出る。

 

 

 

 

こういう表現は学校ではまず習わないし

受験と言う世界では、まず出題されない。

 

 

 

しかし、ネイティブの会話ではクソみたいに頻繁に飛び交う。

それが現実だ。

 

 

別の表現になるが

 

 

「ダメ」 の表現。

 

 

殆どの日本人は not good や bad を思いつくのではないか。

 

 

しかし、実際は shit を使う。(まあこれも意味合いは強くなるが)

 

 

 

例として

 

 

 

「これはポンコツだ」

 

 

 

という日本語を英文にしたい。

 

 

 

ポンコツという表現を知らない人は

「ダメなもの」と置き換えて

 

bad thing

 

としたりする(爆笑) 

 

 

こういう首をかしげるようなヘンな置き換え方は

日本人に本当によくある。特に受験一辺倒で取り付かれているような日本人。

本当に多い。 

 

そこのキミ

オメーのことだよ。

 

こういう汚い表現はまず受験と言う文法偏重の世界では出題されないので

覚える必要が無い。ある意味、受験生は被害者でもあるのだが・・・

 

 

だから受験英語はバイアスがかかると指摘したんだよ。

 

「ポンコツ」は piece of shit だ。

はたまた ただの shit だけでも良い。

 

 

 

「これはポンコツだ」

と表現したければ

 

 

this is a piece of shit.

 

 

これで出来上がり。

 

 

this is a bad thing.

 

これでも点はもらえる。

 

 

なぜか??

 

 

文法上の間違いはないからだよ。

 

 

 

受験と言う世界は

文法偏重なので、文法が的確に表現されるかどうかを見ている。

 

だから日本人は兎角

文法に拘るんだよ。

 

まあ、受験と言う世界に身をおいて英語を指導しておきながら

こういうことを指摘するのも矛盾するが

 

 

少しは広く視野を持って言語に取り組んだら???

 

 

まあ、受験と言う世界を突破するための便法でしか言語に取り組んでいない人からしたら

オレの指摘は「馬の耳に念仏」「猫に小判」なのだがね。

 

 

 

 


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