豪打者・大杉勝男の天敵は
近鉄・鈴木啓示
であると的を絞りました。
大杉は最多の17発を鈴木から飛ばしており
天敵ではないだろうと放置していましたが
どうもちょろっと資料を見たところ天敵ぽいので的を絞りました。
これで天敵ではなかったら、申し訳ないですが
どうしようもないです。
今、授業資料作成で起きてまして
作業終了し、手元の野球の資料を調べていると
66年~69年までの4年間だけですが
大杉は鈴木をそんなに打てて居ません。
以下、対鈴木(66年~69年)
66年 10打数 4安打 1本
67年 28打数 6安打
68年 31打数 3安打
69年 28打数 10安打 3本
4年間まで
97打数 23安打 4本 打率0.237 本塁打率24.5
ホームランは97打数で4発出ており
確率もそこまで良く無く、如何せん打率も弱いです。
引き続き、70年~74年の5年間を調査します。
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続きです。
70年~74年の5年の対鈴木戦です。
70年 23打数 11安打 4本
71年 29打数 9安打 5本
72年 22打数 5安打 2本
73年 11打数 1安打 1本
74年 12打数 3安打 1本
5年間
97打数 29安打 13本 打率0.299 本塁打率7.5
65年~69年の4年よりは打率も良く
3割を打ち、本塁打も7.5打数に1本出る状態。
この最後の5年間は間違いなく
鈴木をカモにしていたのは間違いないでしょう。
さて最後に
65年~74年の10年間の対戦成績通算を載せて見ます。
194打数
52安打
17本
打率0.268
本塁打率11.4
鈴木啓示の被安打率は0.231ですので
大杉に打たれた0.268は通常よりは多少多いくらいで
そこそこ抑えていると言っても良いでしょう。
大杉からしたらパ時代の打率は0.281ですので
0.268は些か打ててないと思っても良い。
ただ、本塁打が194打数で17本出ているのをどう判断するかですね。
大杉の対鈴木戦は
凡打か一発かのギャンブル性の強い対戦だったのでは
と判断するのが妥当かもしれません。
大杉からしたら、鈴木を
「ホームランを貰うぞ」
鈴木からしたら大杉を
「三振を貰うぞ」
そんな対戦だったのではないでしょうか。
その対戦意識は、大杉と江川のホームランor三振の意識より
更に何倍も強かったはずです。
打率だけの判断では、そこそこ天敵と言っても良い。(2割台中盤は大杉にとっては打ててない。今までの投手は2割台後半~3割台)
本塁打の判断では
鈴木はカモにされた。
そんなところではないでしょうか。
この調査をするまでは
大杉は最多の17発を鈴木啓示から奪っていたので
打率もそこそこ良いだろうと思っていましたが
結果は違ってました。
これは驚きです。
ご清聴ありがとう御座いました。