大杉勝男と江川卓は名勝負を繰り広げたと言われています。
記憶が確かならば
大杉と江川の勝負のときに観客が大騒ぎし
立ち上がったり大歓声を送っていたものです。
そんな大杉と江川の対戦成績を調べてみました。
79年 14打数 3安打 打率0.214
80年 21打数 4安打 打率0.194
81年 14打数 5安打 打率0.357
82年 12打数 6安打 打率0.500
83年 12打数 3安打 打率0.250
73打数 21安打 3本 打率0.288
打っているのかどうか、これだけでは良く分からないので
江川の対戦打者数と被安打数を調べて、被安打率を調べてみました。
対戦打者数7509 被安打数1628 被安打率0.217
江川は9年の現役と短いのですが
結構打者を抑えていることが分かります。
10人の打者と対戦したら
2本のヒットしか許していないと言うことです。
江川の79年~83年の打者数と被安打数及び、被安打率も調べてみます。
79年 打者653 被安打132 被安打率0.202
80年 打者1055 被安打226 被安打率0.214
81年 打者931 被安打187 被安打率0.201
82年 打者994 被安打200 被安打率0.201
83年 打者883 被安打187 被安打率0.212
ということは、大杉が江川から打った打率0.288というのは江川からしたら相当打ち込まれているほう
ということになりましょう。
各年度の対戦成績を見ると面白いことが分かります。
1979年~80年は江川自体、ルーキーイヤーで
大杉はスランプの年~復調に差し掛かる年。
大杉からしたらスランプで江川の得体も知れないということもあってか、2年で0.200しか打てて居ないが、81年、82年と江川の速球や投球術に慣れたのもあるのか相当江川を打ち込んでいることが分かります。
特に江川は81年が最もよかった年と言われています。
確か、記録の神様 宇佐美氏も 「江川が最も良かったのは81年」と言っていましたね。
そんな江川が最も良かった81年に
0.357も江川から飛ばしている大杉も凄いです。
だって、81年の江川は打者を0.201と抑えているのに大杉には0.357も打たれているんですよ。