以前、大杉勝男氏関連記事コメントで
「大杉勝男の最後の年(83年)は思った以上に輝きが大きかった」
と頂いたことがあります。
大杉勝男氏の83年の4番での成績を見てみます。(カッコ内は83年通算)
272打数(322打数)
77安打(84安打)
打率0.283(0.261)
20本塁打(21本塁打)
48打点(53打点)
殆ど4番で打ち出してます。
おまけに
本塁打率(本塁打1本出るのに何打数必要か)も13.6で14を切っているハイペース。王貞治もびっくりでしょう。
打点獲得率(10打数で何打点とれるか)も0.176と優秀です。
で、4番以外での打順で全くといって良いほど打てていないのも
ある意味びっくりしました。両極端だったんです。
50打数
7安打
打率0.140
1本
5打点
打率0.140もさることながら
本塁打率も50
打点獲得率0.100
と非常に悪いです。
4番じゃなかったら
まったく仕事ができてなかった状態でしょう。
恐らく大杉さんは思ってたんじゃないでしょうか。「オレが4番じゃないってふざけんな」 って(笑) これはありうるんじゃないかな。だってここまで差がハッキリしてるのだから。
ここまで4番での成績と
4番以外での成績がハッキリ差となっているのも珍しい。
確かにここまでマークが厳しい4番で仕事をして
去っていっているのは大きな輝きだったかもしれません。
83年現役最後の年に4番でほとんどの成績をあげて去っていった
伝説の豪打者 大杉勝男。
天井がある球場が当たり前の現代で
月に向かってホームランを放つことはもうできやしない。