メジャーリーグ史上最多安打保持者の4000安打超の打者 ピートローズ。
オレは晩年の氏しか知りません。
数字を見る限り、「イチローと同じようなタイプ」 だと思います。
1・・・打率は高い(3割を超えている)
2・・・他の打撃は極端に悪い(長打が打てない、本塁打が打てない、打点が低すぎる)
ピートローズとイチローの比較です。(イチローは今季2015年終了までの成績)
●打率
・ピートローズ・・・14053打数 4256安打 打率0.303
・イチロー・・・・・・・9362打数 2935安打 打率0.314
●本塁打
・ピートローズ・・・14053打数 160本 本塁打率88
・イチロー・・・・・・・9362打数 118本 本塁打率83
●打点
・ピートローズ・・・14053打数 1314打点 打点率0.094
・イチロー・・・・・・・9362打数 738打点 打点率0.079
●長打
・ピートローズ・・・14053打数 941長打(2塁打が長打の80%) 長打確率0.067
・イチロー・・・・・・・9362打数 545長打(2塁打が長打の63%) 長打確率0.058
●三振
・ピートローズ・・・14053打数 1143三振 三振率0.081
・イチロー・・・・・・・9362打数 995三振 三振率0.106
●四球
・ピートローズ・・・15861打席 1566四球 四球選択率0.099
・イチロー・・・・・・・10146打席 596四球 四球選択率0.059
ざっとこんなところでしょうか。
打率、本塁打、打点の3冠の能力は非常にソックリです。
両者とも共通しているのは
・打率は良い
・本塁打が打てない
・点が取れない
ココは間違いないでしょう。
打率一辺倒の打者にみられる性質ですね。
意外や意外、イチローのほうが本塁打は打てていますね。
とはいえ、88と83は、もうここまでくれば低レベルのどんぐりの背比べですが。
ピートローズの本塁打率は88なんですが
イチローは83とピートローズより5打数早く1本でる力がある ということになります。
しかし、打点率はピートローズのほうが上ですね。
ここは、長打が打てるか打てないかでひっくり返ったことだと思います。
両者に共通しているのは
長打のほとんどが2塁打で占められている
ということ。
上にも書いていますが
ピートローズは、2塁打が長打の80%を占めています。
反対にイチローの場合、長打の62%は2塁打です。
二人とも、長打=2塁打 ということで共通していますね。
彼らの長打の生命線は
2塁打である ということは間違いなく言えるでしょう。
というか、いつも思うんですが・・・
メジャーリーグって2塁打がやたらでますよね。
エンタイトルツーベースなんてやたらみかけます。
三振はかなりの打数を要しながら、ピートローズは
ほとんど三振をしていません。
反対に、イチローは三振が少ない と言われながら、0.100を超えています。
長打が打てないクセに三振率が0.100を超えるって
些か荒いです。
オレ自身の見解から
イチローは、本塁打が打てない(長打も打てない)のに、三振率が0.100を超えたらイカンだろう。
ということです。
巷で
「イチローは三振をしない」 と言われますが
データ上、それは言えない ということです。
データで見ると
巷の擁護論は、結構先入観・思い込みで言っていることが浮き彫りになってきますね。
四球選択率は、ピートローズは0.099ありますが
イチローの場合、それより約1/2も更に低く、ほとんど四球を選べていないことが分かります。
ピートローズはほぼ10打席あれば、1回は四球を選べていることになりますが
イチローの場合、四球選択率約6分。
ということは
100打席あったら、6回あるかないかの選択率になります。
イチローが打率の割に出塁率が異様に低いのは
こういうところで証明できる格好になります。
話をピートローズに戻すと、あくまでも、上のデータを見る限り
ピートローズって、4000安打のことばかり取り上げられますが
やはりそこしか取り上げるに良い部分が無い
という感じに思えなくも無いですね。
そこはイチローと全く同じです。
イチローが決まって安打数のことばかり言われ、触れられるのは、そこしか注目する点(持ち上げる点)がないからですね。内容(安打の中身)など、触れないのも中身が無いのがわかっているからでしょう。
実際、イチローの安打の中身はデータを見ると、本当に薄っぺらいです。
ただし、ピートローズがイチローと全く正反対なのは
1・・・三振しない
2・・・四球が選べる
と言うところでしょうか。
何度も書くように
オレは野球選手では無いんです。
けれども、昔から、打者に関しては研究してきたし、誰よりも観察してきた。
もしオレが監督になったら
この両者がいた場合、どちらを先頭打者に抜擢するか。
完全にピートローズですね。
データを見る限り、絶対に、イチローを先頭打者には持ってきません。
2番でクリンアップにつなげる
楔のような打撃を徹底させるか7番、8番あたりで、適当にやらせますね。
もしくは、守備固め。代打。
丁度、去年一昨年のヤンキースがイチローを扱っていたのと同じ扱いをすると思います。
マリナーズが負け続けていたのは
やはり、こういうイチローのようなシングルヒットばかりで四球も選ばない(選べない)バッターを先頭打者で使い続けてしまっていたのも原因として一理あると思いますよ。
そうは言っても
ピートローズもかなり過大評価の打者だと思いますね。
データ上、ただ、打数が14000もあったので
4000安打しただけ っていう感じがしなくも無いです。
↧
ピート・ローズも過大評価の典型 「イチローよりマシな打者だが、同じような過大評価」(再掲)
↧