元近鉄の鈴木啓示氏は20年間 監督要請の声がかかりませんね。
恐らく、近鉄監督時代の
選手達とのいざこざが原因なのだと思います。
鈴木氏は、自分の現役時代の経験上
走る必要がある、下半身強化が何よりも重要である、投げる基礎体力をつけることが不可欠である
そういうことを踏まえて、シビアな統制の下、練習にも厳しさを取り入れた、所謂
「選手達が成績を残しペナントを制覇するには理論や科学ではなく
そのシーズンを戦い抜くために必要な力(の向上)が全ての選手に必要である。そこには厳しい練習にも耐え抜く根性も大いに必要である。努力や根性無しで人間(プロ選手)は大きく成長できない」
というものだったんです。
それに、当時の近鉄の選手(特に投手達)は猛反発し
監督をバッシングし始めたのがいざこざの始まりです。
今は科学トレーニングがどうのと、そればかり言われ
根性論や地道な努力というものが失われています。
特に投手はそういう傾向が非常に強く
分業制からか、投げぬく為の基礎体力向上すら疎かにされます。
中4日(5日目に登板)程度でも「しんどい」と言う投手(例 ダルビッシュ)が存在することから
やはり体力的に、今の選手達は、昔の選手よりかなり劣っているのは確かでしょう。
まあ、現実、昔と現代は
もう野球が違ってます。180度違うでしょうね。
先発完投が当たり前で
先発が抑えにもフル稼働だった氏の現役時代。
今はそういうことはなく
投手は役割が全て振られ、先発は先発だけ。そして5回を投げて降板
という「逃げ」「要領を良く」のスタイルがとられています。
その時代に合わせた方法が採られているのはわかりますが
オレ個人の見解から、鈴木氏のような根性・努力論はある意味、現代っ子が忘れかけたものであって
それを思い出させるには、必要な行動だと思います。
冬場にスパイクを履いてランニングがどうのこうのはとりあえず置いておいて
スパイクを履いてランニングは
野球選手としては当たり前でしょう。
現代の選手は走りぬいて、下半身を強化したり投げるスタミナを向上させることも
疎かにしてるでしょう。実際、投げれてませんから。
今は、走れ走れ と言われたら
なんでそこまで走らんといけんのだ と猛反発を食らう時代。
根性や努力、プロとしての基礎体力向上よりも
「要領よく楽をして練習する」ということが念頭に置かれています。
鈴木氏のようなシビアな姿勢だと今の時代には合わないんでしょう。そう考えると、鈴木氏は典型的な「個人競技の選手」に向いているタイプですね。
要領よく、時代に合わせた配慮と言うものが出来ないだけで
オレは鈴木氏の指示(指導)は間違ってないと思います。
どうしてか言いましょうか??
簡単ですよ。
あれほどの思考で自分を追い詰めて練習した人ですよ。「自分の練習の邪魔をするものは、味方でも敵である」と思考をしていた人です。
そしてあそこまでの投手成績を残した。
その人の指導(理論)をキチンと聞けば
当然、その人(指導を受ける人)もその存在(成績)に近づける切欠になるのは当然の理屈。
簡単に言い換えれば
例えば、通算50勝くらいの投手が指導(コーチ)になって、選手がその人の言い分を聞けば
コーチはその程度(50勝)の理論しか持ち合わせていないのだから、自分もせいぜいその程度の能力しか持てない可能性すら出てくる ということです。
だから以前、オレは書いたことがあるんですが
指導者は現役時代の実績も必要だと言う事です。
300勝投手の言い分と
50勝投手の言い分
どちらを信じ、ついていきたいか?
オレは前者ですけどね。
デーブ大久保が監督になっても
現役時代の実績なんて殆どない。
ヤクルトの真中も同じ。いくら優勝したからといっても
現役時代の実績が薄い人の言い分は、やはりその程度の言い分しか出てこない。
オレが近鉄の選手だったら
鈴木氏についていきましたね。多少強引なところはあっても
「300勝投手の言い分が間違っているわけない」 と思います。
まあ、当時の選手にも
オレのような選手は皆無だったと言うことでしょう(その程度のレベル)
外出してきます。
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元近鉄 鈴木啓示氏が監督になれない理由 「彼の思考は現代には必要」
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