セ・パ両リーグで活躍した打者を挙げろ
と言われたら、真っ先に思い浮かぶのが、この2人
1・・・大杉勝男
2・・・落合博満
過去にこの2人以外にもセパ両リーグにまたがった打者は居ましたが、活躍と言うほどの成績は残していないように思います。
大杉さんのパリーグ時代の成績
4164打数 1171安打 287本 819打点 打率0.281 本塁打率14.5 打点率0.197 Isop0.251
大杉さんのセリーグ時代の成績
3599打数 1067安打 199本 688打点 打率0.294 本塁打率18 打点率0.191 Isop0.209
大杉さんはセリーグ時代
30本が2回だけということで中距離バッターと揶揄されますが
実は立派な長距離砲を維持していました。
パリーグ時代に比べたら些か長打は翳を潜めましたが
それでも本塁打率は18 Isopも0.200を超えています。
Isopが0.200を超えて中距離打者というのであれば
この世の殆どは短距離打者になります。
パリーグ時代と比べたら、そりゃ長打力は劣っていますけどね。
大杉さんの凄さは、打率・本塁打・打点とも秀でていたのは勿論
長打が衰えたのに、勝負強さは健在であったというところでしょう。
セリーグ時代は長打の翳りを、高い打率と勝負強さでカバーし続けた。
そんなところでしょうね。
で、大杉さんの凄いところは
引退の年 1983年に322打数で21発を放っているところです。
本塁打率をみたら、なんと15でした(汗)
15打数に1発を放っているということですから
1試合4打数あるとすると、大杉さんは引退の年に、4試合で1本を放ち続けた結果になります。
この状態でも辞めていった。
オレは不思議に思いました。 まだできるだろう。 と。
でも大杉さんは、辞める年の1年前から、かなり休みが多く、途中退場も多くなってきました。
後で聞いた話によると
大杉さんは、心臓に異変があったのだとか・・。
それでもかなり打っていたし、ここぞでも良く打っていた。
でも引退された。
恐らく、大杉さんのような超一流の打者になると
結果は勿論、それ以上に内容(結果に至るまでの過程)に最重点を置いていたんでしょう。
以前にも書いたと思いますが
1982年 打率0.282 本塁打率17
1983年 打率0.261 本塁打率15
大杉さんは、歳を食っても打棒は衰えておらず
驚異的な本塁打率を伸ばしていました。
しかし、客観的にわかると思いますが
驚異的な本塁打率を伸ばしている代償?からか
打率が緩やかに落ちてきています。
本塁打はまだまだ打ち続けることは出来ていたかもしれませんが
それだけではスラッガーとしてのプライドが許さなかった。
プロ打者としてそれだけでは納得がいかなかったのかもしれません。
で、イチローは大杉さんとは正反対ですね。
オレは両者を見てきたので、断言できます。
結果だけにこだわり、内容は問わない
汚かろうが、ダサかろうが結果が・・
というのがイチローでしょう。
だって、イチローは、質より量を欲しがっているんですから。
数が多けりゃ、内容はどうでもよい。(だから内野安打でも嬉しがる)
わかりやすく言い換えましょうか??
イチローは例えると
中古の5000円のギターを100本欲しがるのと同じです。
大杉さんは内容から、50万円のギターを1本欲しがっていた。
しかしイチローは5000円のギターを100本手に入れようとしているのです。
イチローが一流の打者とは言えない理由がここにありますね。
質より量。結果だけに拘るイチローの思考は
オレ自身、アマチュア思考だと思いますね。
え?? 結果だけに拘るのがプロじゃないの???
いえ違います。
プロは結果以上に内容に拘ってきます。
イチローは内野安打でも、汚い打撃でも
アウトの当たりが安打になればそれでオーライ
エラー扱いされたくない
こんな思考(発言)をしている時点で
2流・3流の打者の思考です。
だってそうでしょう。
「エラー扱いされたくない」
それなら、あなたが打撃を磨いて
文句の言われようのないスタイルで結果を出せばいいんです。
文句を言われるのは
イチロー自身の過程に問題があるからです。
なのに
「エラー扱いされたら嫌だ」とそればかりで、自身を見つめなおさない時点で
1流の打者とは言えない というのがオレの答えです。
アマチュアほど
勝った負けた 楽しかったつまらなかった
ここだけに終始します。
要するに、結論ですね。
そうでしょう。あなたが小学生時代
休憩時間、サッカーやドッヂをした際、内容に拘りましたか??
結果に至るまでの過程を重要視して
今後に活かそうとしたり、深く悩んで考えていったことはありますか???
無いでしょう。
楽しめれば とか 勝ち負けばかりだったはずです。
そこはプロでも同じでしょう。
プロでも1流、2流、3流とあるでしょう。
1流と2流、3流の選手の各々の壁は
結論ばかりに着目するのではなく
結論に至るまでの過程を重要視できるか
大きな差はここなんだと思います。
イチローはまさに、結論しか見てない証拠。
アマチュア思考です。
過程なんか見ても無いでしょう。
先述のとおり
エラー扱いされたくない と言いながら脚に頼りきったカサカサスタイルを貫いているのですから。
エラー扱いされたくないなら
イチローが文句の無いクリーンヒットを放てばよい。
その努力をすればよい。
技術を磨いてくればよかったじゃないか。
そうなります。
でしょ?
それはどの世界でも
「お前がそういわれない様に堂々と真正面から
文句の言われない過程を経ればよいだけだ。
文句を言われるのはお前の過程(脚に頼りきったスタイル)が悪いからだ。」
と返されるんです。
こういう打者が、3番に座ることを事前に告げられ
必死に練習しても、1番のときと全く変わらなかった。
そしてクビに持っていかれた。
アマチュア思考で、過程を度外視する3流打者の行く末。
起こるべくして起こった、当然のことなんです。