依頼があった、日本ハム・二岡のバッティングを解説して見ます。
打率2割後半
本塁打10本台~20本台を残していた頃の二岡の全盛期のバッティングです。
一番注目すべき点は
バットのトップ位置がしっかりと定まっている点。
かなり上方位置で決めているにもかかわらず
動いていないのは凄いことだと思いますね。
しかし、その利点を消してしまう点があります。
さあ、どこでしょう。
答えは、トップ位置からすでに
バットのヘッドが投手よりに傾いている点。
左脚をあげて、踏み込む一連の動作で
投手よりのヘッドの傾きの角度がさらにキツくなっているのもわかります。
これでは、バットが波を打つ(同時に振り遅れの原因にもなる)ので安定した打撃成績は残せません。
この写真でも実際振り遅れており(写真8枚目)
打球の角度から平凡なフライだと判断も出来ます。
また踏み込んで、フォロースルーに移行する10枚目の写真。
踏み込んだ左足が踏ん張りきれず
既に浮き上がっています。
下半身が弱いんでしょう。
ボールとバットが当たったインパクトの瞬間に踏ん張りがきかず
踏み込んで張った左脚の壁が崩れているんですね。
ようするに、速球の勢いに壁が負けてしまっている証拠です。
力がこの瞬間に逃れてしまって
インパクトも弱弱しいものになってます。
実際、振り切ってもおらず
体も正面を向いたままです。
二岡は若い頃、こういうバッティングでも良かったかもしれませんが
歳を食ってきてから、二岡の成績はご覧のとおりです。(日本野球機構参照)
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日本ハム 二岡の巨人時代のバッティングフォーム 「バットのヘッドが早くから投手より」
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