再掲記事です。
よく、ゴキブリイチローファンは
「イチローは(10年近く前まで)毎年100得点を重ねていたから、凄い」
と言っています(最近は耳にしなくなったけどね)
それは、実際、野球を知らない人がクチにしていることでしょう。
(後述)
それと、日米通算という馬鹿げた造語の合算数字で
イチローが王貞治の得点日本記録を超えたとマスコミが吹聴した際
アッコにおまかせ という番組内で、峰竜太と和田アキ子が
「王さんの得点は半分がホームランで、自分で得点したものだから比較もできない」
と反論していました。
オレは彼らの指摘に賛同しています。
まず、「野球においての得点」というのは、
「ホームインした回数」
を示します。
では、ホームインの仕方は何通りあるのでしょうか?
野球に詳しい人ならすぐに挙げられるでしょうが、ただ、観戦してるだけのニワカなら
サッパリかもしれませんので、挙げておきます。
パッと思いつくのは3通りです。
まあ、以下の3通りしかないでしょうね。
1・・・・打者自らがホームランを放ち、自ら生還する(打者に1得点と1打点が記録される)
2・・・・ランナーが3塁で、そのランナーがホームスチールをする(ランナーは1得点)
3・・・・ランナーが後続の打者のヒット等で生還する(ランナーは1得点。打者は1打点)
この3つで、自らの力で生還した(自力生還した)のは1と2です。
しかし2はほとんどないものとして考えてよいでしょう。
(そもそも、ホームスチール自体、危険なプレイで数えるくらいしか目にしない)
3は、自ら出塁した力は大きいのですが
出塁したからと言って、それが得点に繋がるとは言えない。
3の場合は、自身の出塁よりも後続の打者の力が非常に大きく左右されます。なぜか?
自身が出塁しても、後続が打たなければ出塁した自身は生還できないからですよ。
1番、2番、3番といった比較的上位に当たる打者に得点が異様に伸びる傾向があるのはその為です。
それらの後ろは強力な打者が控えています。
逆に4番、5番といったクリンアップの中~下、そして下位打線に得点が伸びにくい傾向があるのは、打者が弱いからです。
ゴキブリイチローの場合は3ですね。
イチローの打撃成績が載っているウィキペディアです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%81%E3%83%AD%E3%83%BC
昨年までの自身現役25年で
ゴキブリイチローの得点は2054得点。
そのうち、自らの力でもぎ取った得点(ホームラン)は232
要するに、ゴキブリイチローの2054得点のうち
自力での得点は、11.3%しかないことになります。(残りの88.7%・・・90%弱は後続の打撃での生還。 わかりやすくいったら、10回生還したら、9回は後続の打撃での生還)
そこを考えると
ゴキブリイチローの2054得点を素直に「ゴキブリイチローの努力によるもの」という安直な結びつけは
出来ないことがわかります。
また、3の比率が大きい選手の得点を鵜呑みにし
「その選手の得点の多さは、その選手の能力」と考えるのも滑稽です。
1の比率が高いなら
「その選手の能力」と考えることは出来ましょう。
当たり前です。
ホームランは、打った本人が自ら生還し
得点1と打点1が最低限の保証としてルール設定されているからです。
ここで、結構気になったことを調べてみました。
400本以上ホームランを打った打者で
自らの力でホームインした(本塁打得点=自力生還)比率の高い打者は誰なのか。
調べた結果
以下のとおりです。(順番は本塁打自力生還率の高い順)
1位 田淵幸一・・・*909得点 474本塁打 自力生還比率52%
2位 山崎武司・・・*859得点 402本塁打 自力生還比率47%
3位 大杉勝男・・・1080得点 486本塁打 自力生還比率45%
4位 王 貞治・・・・1967得点 868本塁打 自力生還比率44%
5位 野村克也・・・1509得点 657本塁打 自力生還比率44%
6位 門田博光・・・1319得点 567本塁打 自力生還比率43%
7位 土井正博・・・1105得点 465本塁打 自力生還比率42%
8位 ローズ・・・・・・1100得点 464本塁打 自力生還比率42%
9位 清原和博・・・1280得点 525本塁打 自力生還比率41%
10位 山本浩二・・・1364得点 536本塁打 自力生還比率39%
11位 落合博満・・・1335得点 510本塁打 自力生還比率38%
12位 衣笠祥雄・・・1372得点 504本塁打 自力生還比率37%
13位 長嶋茂雄・・・1270得点 444本塁打 自力生還比率35%
14位 秋山幸二・・・1231得点 437本塁打 自力生還比率35%
15位 金本知憲・・・1430得点 476本塁打 自力生還比率33%
16位 張本 勲・・・1523得点 504本塁打 自力生還比率33%
さすが、皆比率が高いです。
なかでも、トップは、田淵幸一の52%
得点の半分以上は自らの力で生還しているのです。
びっくりしたのは、2位に山崎武司の47%
3位に、月に向かって打った「超豪打者」 大杉勝男の45%
4位に「世界のホームラン王」 王貞治44%と、「史上最強のキャッチャー」 野村克也の44%と続きます。
意外に、そうでもなかったのね・・・ と思わせたのが
山本浩二の39%
いやいや 39%は打者として高いのです。
ホームラン打者としては低い部類かな ということです。
536本を記録して、40%に満たないのですから。
そういう面では
落合や、衣笠も同類ですね。
500本以上を記録したのに
比率は40%未満です。
番外編で、最も気になった打者・・・・
そう
1試合 3本塁打を8回も記録した
元近鉄のブライアント
512得点 259本塁打 本塁打得点 51%
田淵には1%及びませんでしたが
やはり、凄い比率ですね。
得点の表面上の数字を鵜呑みにして
ああだこうだ言っているニワカファンに、オレから金言です。
得点数と言っても、その得点をどういう過程でもぎ取ったか。そういう「中身」(過程)こそ、重要なんだよ。 結果は大事だけど、結果に至るまでの過程はもっと大事だ。
そういう中身を度外視で
他人の褌で相撲を取り、生還させてもらって
「イチローが凄い」
という短絡的な結びつけって、オレからすると
非常に頭の悪い滑稽なド素人の戯言としか思えないんですがね。
こういう部分は、セイバーという指標では絶対に測れない部分ですので、安易にセイバー、セイバーと言って闇雲に飛びつくのは考え物ということです。
自力生還比率の高い打者は
文字通り、ランナーが居ようが居まいが、自分のバット一閃で1点をもぎ取れる力があるということなので
この比率が高い打者が居れば居るほど、1点がほしい。逆転したい という場面であればあるほどその期待に応えてくれる可能性が高いということです。
こういう比率が高ければ高いほど
その人(打者)の能力の賜物
という判断はしてもよいと思います。
先ほども指摘したが
イチローのような他力生還比率が90%のレベルで
「イチローが凄い」という判断は、あまりにも軽挙妄動だというのが結論です。
よく、ゴキブリイチローファンは
「イチローは(10年近く前まで)毎年100得点を重ねていたから、凄い」
と言っています(最近は耳にしなくなったけどね)
それは、実際、野球を知らない人がクチにしていることでしょう。
(後述)
それと、日米通算という馬鹿げた造語の合算数字で
イチローが王貞治の得点日本記録を超えたとマスコミが吹聴した際
アッコにおまかせ という番組内で、峰竜太と和田アキ子が
「王さんの得点は半分がホームランで、自分で得点したものだから比較もできない」
と反論していました。
オレは彼らの指摘に賛同しています。
まず、「野球においての得点」というのは、
「ホームインした回数」
を示します。
では、ホームインの仕方は何通りあるのでしょうか?
野球に詳しい人ならすぐに挙げられるでしょうが、ただ、観戦してるだけのニワカなら
サッパリかもしれませんので、挙げておきます。
パッと思いつくのは3通りです。
まあ、以下の3通りしかないでしょうね。
1・・・・打者自らがホームランを放ち、自ら生還する(打者に1得点と1打点が記録される)
2・・・・ランナーが3塁で、そのランナーがホームスチールをする(ランナーは1得点)
3・・・・ランナーが後続の打者のヒット等で生還する(ランナーは1得点。打者は1打点)
この3つで、自らの力で生還した(自力生還した)のは1と2です。
しかし2はほとんどないものとして考えてよいでしょう。
(そもそも、ホームスチール自体、危険なプレイで数えるくらいしか目にしない)
3は、自ら出塁した力は大きいのですが
出塁したからと言って、それが得点に繋がるとは言えない。
3の場合は、自身の出塁よりも後続の打者の力が非常に大きく左右されます。なぜか?
自身が出塁しても、後続が打たなければ出塁した自身は生還できないからですよ。
1番、2番、3番といった比較的上位に当たる打者に得点が異様に伸びる傾向があるのはその為です。
それらの後ろは強力な打者が控えています。
逆に4番、5番といったクリンアップの中~下、そして下位打線に得点が伸びにくい傾向があるのは、打者が弱いからです。
ゴキブリイチローの場合は3ですね。
イチローの打撃成績が載っているウィキペディアです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%81%E3%83%AD%E3%83%BC
昨年までの自身現役25年で
ゴキブリイチローの得点は2054得点。
そのうち、自らの力でもぎ取った得点(ホームラン)は232
要するに、ゴキブリイチローの2054得点のうち
自力での得点は、11.3%しかないことになります。(残りの88.7%・・・90%弱は後続の打撃での生還。 わかりやすくいったら、10回生還したら、9回は後続の打撃での生還)
そこを考えると
ゴキブリイチローの2054得点を素直に「ゴキブリイチローの努力によるもの」という安直な結びつけは
出来ないことがわかります。
また、3の比率が大きい選手の得点を鵜呑みにし
「その選手の得点の多さは、その選手の能力」と考えるのも滑稽です。
1の比率が高いなら
「その選手の能力」と考えることは出来ましょう。
当たり前です。
ホームランは、打った本人が自ら生還し
得点1と打点1が最低限の保証としてルール設定されているからです。
ここで、結構気になったことを調べてみました。
400本以上ホームランを打った打者で
自らの力でホームインした(本塁打得点=自力生還)比率の高い打者は誰なのか。
調べた結果
以下のとおりです。(順番は本塁打自力生還率の高い順)
1位 田淵幸一・・・*909得点 474本塁打 自力生還比率52%
2位 山崎武司・・・*859得点 402本塁打 自力生還比率47%
3位 大杉勝男・・・1080得点 486本塁打 自力生還比率45%
4位 王 貞治・・・・1967得点 868本塁打 自力生還比率44%
5位 野村克也・・・1509得点 657本塁打 自力生還比率44%
6位 門田博光・・・1319得点 567本塁打 自力生還比率43%
7位 土井正博・・・1105得点 465本塁打 自力生還比率42%
8位 ローズ・・・・・・1100得点 464本塁打 自力生還比率42%
9位 清原和博・・・1280得点 525本塁打 自力生還比率41%
10位 山本浩二・・・1364得点 536本塁打 自力生還比率39%
11位 落合博満・・・1335得点 510本塁打 自力生還比率38%
12位 衣笠祥雄・・・1372得点 504本塁打 自力生還比率37%
13位 長嶋茂雄・・・1270得点 444本塁打 自力生還比率35%
14位 秋山幸二・・・1231得点 437本塁打 自力生還比率35%
15位 金本知憲・・・1430得点 476本塁打 自力生還比率33%
16位 張本 勲・・・1523得点 504本塁打 自力生還比率33%
さすが、皆比率が高いです。
なかでも、トップは、田淵幸一の52%
得点の半分以上は自らの力で生還しているのです。
びっくりしたのは、2位に山崎武司の47%
3位に、月に向かって打った「超豪打者」 大杉勝男の45%
4位に「世界のホームラン王」 王貞治44%と、「史上最強のキャッチャー」 野村克也の44%と続きます。
意外に、そうでもなかったのね・・・ と思わせたのが
山本浩二の39%
いやいや 39%は打者として高いのです。
ホームラン打者としては低い部類かな ということです。
536本を記録して、40%に満たないのですから。
そういう面では
落合や、衣笠も同類ですね。
500本以上を記録したのに
比率は40%未満です。
番外編で、最も気になった打者・・・・
そう
1試合 3本塁打を8回も記録した
元近鉄のブライアント
512得点 259本塁打 本塁打得点 51%
田淵には1%及びませんでしたが
やはり、凄い比率ですね。
得点の表面上の数字を鵜呑みにして
ああだこうだ言っているニワカファンに、オレから金言です。
得点数と言っても、その得点をどういう過程でもぎ取ったか。そういう「中身」(過程)こそ、重要なんだよ。 結果は大事だけど、結果に至るまでの過程はもっと大事だ。
そういう中身を度外視で
他人の褌で相撲を取り、生還させてもらって
「イチローが凄い」
という短絡的な結びつけって、オレからすると
非常に頭の悪い滑稽なド素人の戯言としか思えないんですがね。
こういう部分は、セイバーという指標では絶対に測れない部分ですので、安易にセイバー、セイバーと言って闇雲に飛びつくのは考え物ということです。
自力生還比率の高い打者は
文字通り、ランナーが居ようが居まいが、自分のバット一閃で1点をもぎ取れる力があるということなので
この比率が高い打者が居れば居るほど、1点がほしい。逆転したい という場面であればあるほどその期待に応えてくれる可能性が高いということです。
こういう比率が高ければ高いほど
その人(打者)の能力の賜物
という判断はしてもよいと思います。
先ほども指摘したが
イチローのような他力生還比率が90%のレベルで
「イチローが凄い」という判断は、あまりにも軽挙妄動だというのが結論です。