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素直じゃない生徒は伸びない     英語で「読む」以外はボロボロだった、九州大学志望の女子生徒

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ふと思い出した女子生徒が居る。

 

その女子生徒は九州大学志望だったが、いろいろあって、オレが「担当を降りる」と言って

それからどうなったのか知らない。予備校長に聞こうとも思わないし知りたいとも思わない。 浪人するのか、それとも別の道を進むのかも知りたいとも思わない。

 

けど

 

「素直じゃない生徒はやはり伸びない」

 

ということは良く思うことで、そう思うときに

よくその女子生徒のことを思い出すのだ。

 

このブログは少なくて1日3000人。多いときで万を超える訪問者がこられる。(万は余程のとき)一般人の普通のブログではなかなかどうして多いブログだと思う。

 

 

この機に色々あった経緯をこの場で振り返ってみたいと思う。

読者や初見さんは自分が何かを学んでいる立場にあるとしたら

素直にその何かを学んでいるかどうかを回顧してもらいたい。

 

 

 

その女子生徒は

放任主義の家庭でワケありの生徒だった。

 

母親と父親が別居しており、その女子生徒は母親のもとで生活していた。

放任主義が悪い意味で作用していたのか、人から何かを言われることに

変な拒絶(反発)を表情や態度で示してくるところがあった。(これは受け持ちを依頼されるとき、予備校長からそういうところがある生徒と相談を受けていた)

 

 

九州大学の薬学部が第一志望で

そこしか狙っていないと本人も言っていた。

 

 

なので、どんなことがあっても

その希望進路を変更しないことを本人に確認し

個別英語科で受け持ちをすることとなったが・・・・

 

 

なるほど、九州大学薬学部を志望しているだけはあって

「読む」はよくできており、センター模試でも7割とれた。

間違いなく、「読む」は国公立2次試験でも通用するレベル。

 

しかし、「書く」、「聞く」、「話す」のレベルは非常にお粗末で

それらのレベルは言っては悪いが中学1年にも負けるのではないかと言うレベルだった。

 

要するに

 

 

国公立大学を狙うにしては偏りが非常に大きく、バランスが悪すぎる生徒だった。

 


野球でたとえると


打率は残せるが、本塁打は打てず、ランナーを還す打撃はできず(打点が低すぎる)
長打もからっきし・・・



英語という教科を「打撃」で置き換えるとわかりやすいのではないか??
その打撃(英語)には色々内容がある。野球に詳しくなくてもそこは諸君もわかるだろう。


読み(打率)
話す(本塁打)
書く(打点)
聞く(長打)



打率(読み)が如何に優秀でも
残りの部分をカバーできる状況ではなかった。
まあ話すと言う部分はまず入試では機会がないのだが。


センター試験では
読みと聞き しか出題されない。割合としては

読む(9)
聞く(1)


だから読みができれば
聞くが多少失敗しても何とか取り返せる。
それがセンター試験。


その九大志望の女子生徒が読む以外がボロボロでも
センター模試で7割取れるのはこの為だった。(まあ当たり前なのだが)



しかし


国公立2次は大学によるが
話す以外3つすべて出題される。
センターのようにはいかない。



割合としては

読む(5)
書く(4)
聞く(1)

 

 

 

 

旧帝大は特にこの割合が目立つ。

だから彼女は過去に九州大学の過去問をやらせたときに

ボロボロだった。

 

読むしかできないために、対応できなかった。

 

オレが担当を降りる前日に

彼女が学校の英作文の課題をしたいということで

オレが許可をした。内容は

 

 

「インターネットで、ある人が勉強の大事さ、なぜ勉強をしないとならないのかが理解できないと質問をしていた。 それに対してあなたはどう返事をするか、英語で述べよ」

 

というもの。

 

彼女の英作文を見ると・・・

 

今でもハッキリ覚えているが

本当にボロボロで、文構造(初歩的=地盤 である文型の種類)も理解できていなかった。

特に酷かったのは、形容詞をそのまま主語に持ってきていたり・・・

 

patient is important.

 

彼女としては「忍耐は重要なのだ」の意味で書いていたのだろうが

忍耐は重要だ としたいのであれば

 

patience is important.なのだ。そもそもpatientには名詞と形容詞があり

名詞で使うのであれば患者の意味になってしまう。

 

彼女は形容詞をそのまま主語に置き

名詞として扱っていた。(まあ日本語でもよくあるが 「『我慢強い』は重要なのだ」 ということもある。その場合はカッコを付属させて示す “patient”is important. というように

 

 

だからオレは最初、彼女の英文を見たとき

 

「勉強がどうのこうのという内容なのに、患者は重要とはどういうこと?」

 

と思った。でも文脈を判断して

「ああ 忍耐という意味で使っているんだな(名詞を知らないんだな)」

と理解した。

 

 

で、ここからが彼女にとってカンに障ったらしく

 

オレが

 

「勉強が必要という理由は、例えばこういうことを英語にしたら良い。『歳を食えば食うほど勉強は難しくなる。だから若いうちにできる限り一生懸命に勉強しろという人がたくさん居るけど、それは間違いだ。 なぜなら、人間は勉強することで進歩するからだよ』 そう書けば、相手も納得するんじゃないか? 勉強する理由ってそれで通用するんじゃないか? さあ書いてみよう。 表現はオレが教える。」

 

と、オレが指摘すると

無言でその学校課題プリントをしまって、長文読解に勝手に入ってしまった。

勿論「長文したいのです」の一言もない。

 

オレは別に怒りもしなかったし

説教もしなかった。

 

思ったことはタダひとつ。

 

 

「こいつは伸びないな」

 

 

実際に、彼女はセンター模試でも点数が漣の状態で

伸びていなかった。

 

7割は取れていたが

その7割止まりで、酷いときは5割。6割にちょっとあがって、また7割になったりを繰り返していた。

 

8割は欲しいといっていたが

8割が突破できなくていた。

 

 

今思うに

 

 

彼女が読み中心のセンター模試でも8割を突破できなかった、5割~7割をウロウロしていたのはなるべくしてなっていたということだ。オレはそう思う。

 

 

要するに

 


素直じゃない、指導をまじめに受けようとも思わない
何とかしようという意識が薄い、切羽詰った状況を理解できていない


そういう状況ともうひとつ、怠慢というか慢心があったのではないかと思っている。

何かというと

模試で7割良いときに取れているから
それができるから、別に他ができなくても良いでしょ
という楽観的思考があったのではないかということ。


センターでは読みがほとんどだからたしかに
書くことは問われない。

でも長い目で見て
国公立2次は書くことも重要になる。センター模試など何の判断基準にもならない。
そこも彼女は理解できていなかったのだろうということだ。


そういう楽観視、慢心がある人も
伸びるという点の阻害要素になると、オレは思った。




・・・まあこの話はごく最近のことなのだが
この過去を振り返りながら、オレは自分も振り返っているのだよ。



結論として
オレは全国の学生(に限らず、学ぶことをしている人)に言いたい。


指導者の力量は勿論上下ある。それは事実だ。
しかし、実力に上下はあろうと、その指導者を信じてついていって貰いたいということだ。
師弟関係は結局は相性もそうなのだが、信頼関係が一番重要だ。
そして、何よりも、学ぶ側の「素直さ」「素直に意見を聞く耳(姿勢)」が重要。

 


これができる人は伸びる。


音楽でも


譜面を読むということは重要なんだよ。
読めれば幅が広がる。譜面は音楽の理論だ。
それが理解できるできないでは雲泥の差がある。



よくこういうアホ(ごめんね)が事実いる。


オレが「譜面も全く読めないのに楽器やってどうするの」というと
こうかえしてくるアホがいるのだ。

「音楽とは音を楽しむものだし、プロになるわけじゃないから別に必要ない」

確かに音楽とは字の如く、音を楽しむ それは確かにそうなんだよ。
でもオレが必要だと指摘しているのは「読めれば幅が広がるし、音楽の理論だから、それを知っている知ってないとは全く違ってくる」ということなのだ。

弾きたい曲があった場合、譜面が読めれば即座に対応もできる。

どうしてもその分野(音楽)の視野、行動において、譜面が読める(わかる)読めない(わからない)とでは180度違ってくる。

 

プロになるならないは譜面の問題とは関係ない。

 

もしそこで、「あ、確かに大切だな。学習してみよう」と譜面を読めるようにすれば

即ち、素直な「学ぶ気持ち」があれば

新しい世界が見える。
これは事実だ。新しい世界が見えれば
当然、その分野の視野も幅も広がる。




「オレには関係ない」
「プロになるわけじゃないから」


プロになるならない関係なく
譜面を読むということは音楽を学ぶ上で重要な項目であるのに

「プロになるわけじゃない」

という辻褄の合わない理由を持ち出して、学ばない自身の理由を正当化し、自らの芽をつむアホ行為だとオレは指摘したい。




やっぱり、そういう奴は


音楽の幅も狭いし
めちゃくちゃにやっているし、伸びない。

勿論、譜面がわからないプロのギタリストもいるとおもうが、そういう人はどうしても幅には限界も生じているし、いざ、この音が出したいといっても音楽の理屈や理論も理解できていないから、行動が制限される。


これは「学習」ということで共通する。



このオレの記事を読んで


「うるせーよ」と思うか「何でも素直に受け取って学んでみよう」
と思うか、もう貴方次第だ。



ただこれだけは最後に言っておく



前者を取る人は
何かを学ぶ上で、限界が生じる。そして伸びない。後者を選ぶ人には勝てない。

それをきちんと理解したうえで
前者をとるのであれば、オレは何も言わない。

もうその人の生き方なのでね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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