最近、40代~50代の選手が現役で続けている
という状況も珍しいものではなくなった。
昔で言えば1950年代に40代の野球選手が結構いたようで
48歳の投手が投げたと言うことも記録に残っている(浜崎真二が記録)
その最年長登板記録は中日の山本昌が64年ぶりくらいに塗り替えたのだが・・・
歳をとれば、当然視力も衰え身体の反応も悪くなる。
身体の反応が悪くなると言うことは
5感から取り入れた情報→脳→身体
という伝達機能も衰えると言うことだ。
衰えたら伝達速度も遅いので、反応が鈍くなる。
反応が鈍くなるということは、それは即ち身体の動きに直結する。
勝手に身体は動くわけではない。
その衰えが顕著になるのは早くて30代中盤。遅くても30代後半。
だから野球選手の引退に30代後半が多いのは、人体機能学的に衰えがその年代に顕著に発生するからだ。
衰えても尚第一線で活躍できる状況を生み出す
そういうこと(歳を食っても一線で活躍を続ける)が可能という
状況を作り出すには・・・
周りのレベルが非常に低いこと
という環境であることしか生み出せない。
周囲のレベルが高ければ
当然残す数字は比例して高くなるので
レベルが低い・衰えた(残す数字が低い)選手は
当然ながら年齢関係なく淘汰される。
衰えた選手は当然ながら数字は残せない。
2011年からのイチローはまさにその状況で
元々、打率一辺倒の打者が、打率が残せない状況になれば
打率が残せていたことで他の悪い数字が不問にされていたものが
不問にできない状況になるのは当然のこと。
打率が残せなく、元々非常に低い数値であった他の打撃数値も明るみになり
とてもではないが、1軍、メジャーリーガーとはいえない成績。これは事実だ。
解雇されてもおかしくない状況なのに、イチローの場合、なぜか解雇されず
メジャーリーガーという位置に居続けている。
これは間違いないのだが
解雇できない契約も盛り込まれている というのもあるのだろうが、こんなイチローを排除できないという、周りのレベルがあまりにも不甲斐ない結果が大きいのだと言うことが言えるのではないか。
中日の山本昌の件でも同じだ。
彼は50になっても登板をしていたが
山本昌が凄かったのではなく
あまりにも周りのレベルが不甲斐なさ過ぎたから50を過ぎた人間が、あそこまで居座り続けられた。周りが山本昌を排除できなかった、引き摺り下ろせなかった
ということだ。
よく、昔のレベルを論じるときに
「昔はそんな選手も多く、歳をとっても1軍に居られた時代だからレベルが低い」
と言う人が居る。
それを言うのであれば
現代も同様で、ジジイ(言葉は汚いが)がメジャーにいられたり、50歳が1軍で登板できる現実を考えたら、まさしく現代はレベルが低い という格好の証明にもなる。
しかし、矛盾したように、1950年代のそういう状況は
「レベルが低いから」
というのに、現代の同じような状況は
「レベルが高い」
という。
前にも皮肉でチクリと書いたことがあるが
現代はどんなに低い数字でも
レベルが高いと思わないと気に食わないだけなんだろうということだ。