過去にこの記事を書いたはずです。
http://ameblo.jp/miumalovely/entry-11172021987.html
ここでもちょろっと触れていると思いますが
ブレーキマスターシリンダーがエンジンの距離に近くなり
熱で故障しやすくなる
というもの。
これも実際に右ハンドルにされた欧州車がかかえている事実の点(欠点)です。
ちょっと下の画像を。
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これは右のBMWなのですが・・・
画像の左上に白いタンクが見えます。あの部分がブレーキフルードリザーバタンクで
ブレーキマスターシリンダーがある部分でもあります。
本来の左ハンドル車はブレーキマスターシリンダーが右上の部分。
画像で言うと右上にヒューズボックス(逆L字の箱の奴ね)が見えると思いますが
その左隣に配置されます。
エンジンとブレーキマスターシリンダーの距離が離されます。
しかし、画像を見ると
エンジン(エンジンオイルが入る銀色の部分ね)とブレーキマスターシリンダーの距離が近くなっており、距離的に熱を帯びやすい配置構造であることも客観的にわかります。
以前もちょろっとどこかで書いた記憶がありますが
エンジンとブレーキマスターシリンダーの距離が近くなることで
右にされた欧州車はブレーキマスターシリンダーの圧がエンジンの熱でやられて
正常に作動しなくなる不具合(故障)が多く指摘されています。
実際にマスターシリンダーの不具合でブレーキが効かなくなり、実際追突もよく発生報告されています。
こう思う人がいるでしょう。
「じゃあ、左ハンドル車の本来の位置に戻して右ハンを製造すれば良いんじゃね?」
ブレーキマスターシリンダーはブレーキと直結するので
マスターシリンダーは左ハンドル車の位置にして、ステアリング位置は右・・・
という別々配置は構造上ムリだそうです(知り合いの整備士談)
だから右にされた欧州車はマスターシリンダーも
ステアリング位置に直結させて配置しなおさないといけない。
しかし、その近くにはエンジンが隣接。 熱を帯びやすい・・
という構造上欠点は、どうも右にされた欧州車は避けられない宿命だそうだ。
オレが代車でも右にされた欧州車を断るのは
右はダサいという一考もあるのだが、一番はそういう構造上の欠点が理解できており
実際に、かつて右にされた欧州車(代車のVWポロ)でブレーキマスターシリンダーの故障が出てフットブレーキが正常に効かなくなった経験をしているからだ。(危うく追突するところでギリギリでブレーキが作動した)
それともう一つ。
以下の画像
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これは右ハンのメルセデスなのだが
本来の左ハンドル車の場合直線状にステアリングシャフトが下部ユニバーサルジョイントからラック接合部分に通る構造です。
しかし、右にされた場合
上部ユニバーサルジョイントから下部ユニバーサルジョイントまで長い距離(しかも斜め)をとってラック接合部分にたどり着いています。
そのため、右にされた欧州車には
実際に走行距離がそうでもないのに、ジョイントのガタツキが生じて
ステアリングコラムチューブをまるごと交換 ということも良くある事実。
「じゃあ、ラック接合部分を左ハンドル車のように真っ直ぐになるように
左側にしたら良いんじゃね?」
エンジンの位置関係から
それはムリだそうです。
本来左ハンドルの車が右ハンドルにされたら
構造上、やはり不具合(欠点)があるのはやはり事実です。
ここまで証明を見せ付けられて
それでも
「ここは日本だから欧州車に乗りたいなら右だ」
とステアリング位置に拘るか ですよね。
オレは右ハンにしてまで
欧州車なんか真っ平ゴメンですけど。