先日コメントで
「松岡も黒田と同じ勝てない投手だ。191勝なんてショボい」
と入ってきました。
松岡は130試合制の時代の投手です。
今の時代は中5日登板(6日目に登板)や中6日登板(7日目に登板)が当たり前です。
130試合制で中5日登板、6日登板をしていたら
先発なら19試合(中6日)~22試合(中5日)
という異常な少なさの登板数になります。
現在の144試合では
先発なら21試合(中6日)~24試合(中5日)
と3試合登板も違ってきます。
その3試合すべて勝てれば、3勝も違ってくるということです(単純にね)。
試合数が多いということは
それだけ数字を残す点では有利だということは
以前にもくどく書いたように、間違いない事実です。
メジャーリーグの世界で2000安打、3000安打や200勝を残す選手が
日本に比べて異常に多いのは、単純にレベルの問題ではなく
試合数が圧倒的に多いため積み重ねる数字が多くなっているだけの話です。これも間違いない。
(ショボイとされる)松岡投手と黒田投手を比較して見ましょう。
●黒田(2015年の去年まで。日本プロ野球のみ)
現役12年
297登板
270先発
75完投
1870投球回数
年間平均25登板
年間平均23先発
年間平均155投球回数
114勝 97敗
3.6先発に1完投
●松岡
現役18年
660登板
398先発
134完投
3240投球回数
年間平均37登板
年間平均22先発
年間平均180投球回数
191勝 190敗
2.97先発に1完投
松岡のほうが先発にも抑えにもフル稼働で当時の弱小球団を背負っていたことがよくわかる内容です。
抑えにも出動し同時に先発で登板すると2~3先発に1回は必ず9回まで投げていることも証明されています。
反対に
黒田は登板の90%以上は先発なのに
松岡の年間平均先発数とほとんど変わってません。
松岡の特筆する部分は
130試合制の投手。単純に130×18=2340試合と計算し
18年の現役で660試合登板ということは3~4試合に1回は必ず登板していたことになる!
なおかつ、先発に398試合登板し(現役通算6試合に1試合は先発)
松岡はその2~3試合に1回は必ず9回まで投げきっていたことも数値上証明されています。
おそらくは、松岡の191勝は
先発にも抑えにもフル稼働で、抑えや中継ぎでも登板しているので
先発以外での勝利ももちろんあるでしょうね。
勝利数は今の時代のように
「先発は先発だけ」という過保護な扱いはされてないので単純に先発にも抑えにもフル稼働の昔の時代と今の時代の投手と勝利数の比較はできないとは思う。
しかし
松岡が弱小ヤクルトの先発の大黒柱(先発の筆頭ね)であった事実
そして先発にも抑えにもフル稼働であった事実。
さらに、先発をしたら2~3試合は必ず9回まで投げきっていたという無尽蔵のスタミナを誇っていた事実は、現代の過保護にされている投手たちとは比べ物にならないくらいの
1・・勝利への意欲
2・・エースとしての意地(?)
3・・エースとしてのプライド
4・・一身にエースとしてチームの重荷を背負っていた負荷
があったのだということもわかります。
勝利数の比較は先ほども書いたようにできない部分はあるとは思うが
やはり
松岡のほうが投手能力として
黒田よりも何倍も上だったことは数値上証明できる。
黒田が松岡のように
先発にも抑えにもフル稼働して
その上で先発2~3回に1回は9回まで投げろといわれても無理です。(無理だからできてないだけ。)
客観的に
松岡がショボいレベル(投手)なら
広島の黒田はションベンにも満たなチンカスレベル(投手)ということも証明できます。