フィリーズvsマーリンズの試合をBSで観ています。
第3打席目のイチローのバッティングを見て
改めて思ったことですが
イチローって流し打ちの本塁打が全く無い
ですよね。
イチローは左打者なので
左方向~左中間への本塁打のことです。
引っ張り(ライト方向)への本塁打ばかりで、流し打ちの本塁打が全く無いんです。
勿論、流し打ちのボテボテゴロ安打やクリーンヒットはしばしば見かけますが
レフト方向への見事な流し打ち本塁打を全く見たことが無いです。
イチローファンはアホみたいに
「打撃練習では柵越え連発してる。打てないわけ無い。試合ではゴロに徹しているんだ」
とアホ擁護論を繰り出すんでしょうが
打撃練習は打撃投手と言う存在は
全力で投球しておらず、かるーく投げて打たせるようにしています。
ホームラン競争の投球とおなじレベルです。
改めて思いますが
イチローには揚力をつけて打球を上げる技術
逆回転をつけ打球を反対方向へ飛ばす技術も全く無い
ということです。
揚力のつけ方
反対方向へ逆回転をつけて打球を飛ばす能力が凄かったのが
1・・・落合博満
2・・・大杉勝男
3・・・清原和博
この3人です。
メジャーの世界では
サミー・ソーサ
マーク・マグワイア
でしょうか。
特にマグワイアの揚力のつけ方は1級品で
惚れ惚れするようなもので、大杉勝男を思い出させるものでした。
本塁打数を伸ばすには
どの方向へも満遍なく飛ばせる力、特に逆方向への本塁打が打てるか否かが大きな要因ではないかと思っています。
イチローの本塁打の傾向は非常に判りやすく
1・・・真ん中のコースおよびインコース(しかも真ん中)を体をライト方向へ傾けながら強振=早い話、ど真ん中、インコース低めもしくはインコースに限定
2・・・ジャストミート
3・・・バットストロークが長いまま(だからインコースでも体を大きくライト方向へ倒しているのは、長いバットストロークとボールの距離を合わせる為。本当に技術があるバッターはひじをたたんでストロークを短くして対応する)
この2つが重なっています。
1・・・アウトコース
2・・・1の高め、低め、真ん中すべて
の本塁打は全くありません。
これはイチローが敢えてそのコースは本塁打を打たないようにしているのではなく
そのコースを長打(本塁打)として変える技術が無い
ということで間違いないと思います。
なぜか??
その理由は非常に簡単です。
先ほどもちょろっと書きましたが
イチローの本塁打に出来るコースと
その本塁打を打つときの体捌き、バッティングストロークの変化の無さ
この2点です。
特に、イチローはインコースに来たとき
体をライト方向へ大きく傾けているはずです。
そしてドンピシャの当たりになってます。
これはイチローファンならよく理解できている(見覚えもある)内容でしょう。
どうしてライト方向へああいう極端な体の傾斜になるんでしょう。
答えは簡単明瞭。
ストロークが長いまま(変える能力が無い)だからライト方向へ体を傾けないと、長いバットストロークとボールの距離が合わないからですよ。
こういうとファンはこう切り返すでしょう。
「体を大きくライト方向へ倒せてああいう当たりを出せるって事は、狙ってるってことだろ」
確かにそのとおりです。
インコース限定でホームランが狙える狙えないの判断は出来てるでしょう。(アウトコースは打てないからインコースに的を絞っているのも確か)
オレは過去にこう書いたはずですよ。
http://ameblo.jp/miumalovely/entry-11494876057.html
イチローはストロークを長くして本領を発揮するバッターだと。
ストロークが長いとは振り幅が長いということで、長い振り幅を取るために
どうしても打てるか打てないか、ストライクか否かの判断を下すポイントが、ホームベースから1mピッチャー手前だ。
と。
イチローがどのコースに対しても振り幅が長く、腰砕けになるのは
ポイントが前により過ぎているからです。
大体のストロークの長いバッターはホームベースから1m手前ですが
イチローはあまりにも腰砕けになることが多いので、恐らくホームベースから2m、3m手前に判断基準を置いている可能性が高いです。(何でもかんでも手を出して凡打になるのはその為)