2015年11月の再掲記事です。
以前記事で書いた続きですが
日本プロ野球時代のイチローが実働9年の実力をそのままに
張本勲氏の3085安打の更新は現実的に可能だったのか??
コメントでも入ってきたのですが
現実的に不可能
と言う結論で間違いないと思います。
日本時代のイチローは実働9年の通算打率
0.353
です。かなり高打率で実働9年 3519打数という少ない実働と打数とはいえ
非常に高い打率を誇っています。
0.353の打率で3085安打にたどり着くには
3085÷0.353=8740
8740打数が必要になります。
イチローは実働9年で3619打数
1年平均400打数ちょっとの計算です。
さあ、通算19年、20年にたどり着くまでの残り10年11年で、今まで400打数ちょっとしかなかった打者が毎年500打数以上を消化し5000打数以上を消化できますかね??
試合数がメジャーに比べて非常に少ない日本プロ野球で平均500打数以上の消化は現実的に非常に難しいことではないかと思いますが。
144試合制になったのは2007年から(146試合が2005~2006)で
1試合4打数を必ず消化して144試合フル出場でも576打数ですよ?
勝負を避けられたり四球が多くなれば
更に打数が削られます。
576打数消化で打率0.353を維持する(3085安打更新にはその力が不可欠)には
203~4安打以上を毎年残し続けることが必須項目にもなってきます。今のプロ野球で200安打達成者は多くなってきたとはいえ、それでも1人2人くらいです。(年によってはいないこともある)イチローが毎年144試合制で200安打以上を残し続けるのは至難の業(無理と言ったほうが早い)でしょう。
やはり現実的に、実働9年で3619打数(その当時の年齢27くらい?)のイチローが
5000打数以上を残りの10年11年(現役19年、20年到達)で消化することは
無理があると言ってよいでしょう。
そこを考えていくと
日本プロ野球時代のイチローが9年実働の力(打率0.353の力)を一切落とさず、張本の3085安打を更新するのは現実的にも不可能であった
と考えるのが自然な流れだという結論です。
やっぱり130試合制で3085安打を残した張本勲氏は異次元レベルだったんですね。
イチローがかつて言っていました。
「数字を積み重ねると言う点では日本のほうがシビアだ」
これは間違いないと思います。
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日本時代のイチローが9年の実力をそのままに続けても3085安打更新は不可能 「客観的立証」
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