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打撃3冠総合値300を超えている大杉勝男の、年度別3冠総合数値

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日本人メジャーリーガー第一号の村上正則をして
「彼ならメジャーリーグに通用したと思う」と言わしめた
日本プロ野球屈指の強打者 大杉勝男。

オレが彼の実際の姿を知っているのはヤクルト時代であって
残念ながら、パリーグ(東映、日拓、日ハム)時代は知りません。
ただ、成績を見ると、ヤクルト在籍時以上のバッターだったんだろうことは
容易に想像がつく。


彼は、打撃3冠総合値が300を超えている数少ないバッターの一人でもある。

70年を超える歴史の日本プロ野球で
打撃3冠総合値 300を超える打者は

王、落合、清原、大杉

と、この4人しかいない(オレ調べ。打席・打数7000以上)

http://ameblo.jp/miumalovely/entry-11606452590.html




ここで、大杉氏の年度別の打撃3冠総合値を見てみたいと思う。



65年・・・-733
66年・・・175
67年・・・256
68年・・・265
69年・・・328
70年・・・461
71年・・・380
72年・・・353
73年・・・284
74年・・・195
75年・・・-62
76年・・・354
77年・・・389
78年・・・361
79年・・・148
80年・・・278
81年・・・308
82年・・・289
83年・・・260




総合値300を超えているのは8年。


65年はルーキーイヤーで
-733 打率は0.192で、本塁打率は104 点も取れていない。
こういう値になるのは当然のこと。

しかし、翌66年はまずまず。

67年から「月に向かって打て」の助言で開眼したとおり
とんでもない値を残している。


67年、68年は260前後

67年は打率は良いが本塁打率と打点率がそこまで凄いとはいえない(一般的には凄いのだが)
68年は本塁打率、打点率とも良いが、打率が0.239と良くないため、260台で止まっている。
69年から総合値300を大きく超える値を出している。

それもその筈。

高打率を残しつつ、本塁打も良く打て、点を取るペースも良い。

300を大きく超えているのも当然のことだろう。

特に凄いのは
大杉氏のキャリアハイである、70年。


大杉氏のキャリアハイは表面上の数字だけでも1970年だと、誰もが言っているが


打撃3冠総合値を見ても
飛びぬけて凄い。




結構興味深かったのは


72年の総合値が、セリーグ移籍後の76~78年より劣っているということ。


72年は本塁打率12.3 打点率0.181と優秀ではあるが
打率が0.295である面。

それと、40本も打てながら打点率が些か0.181と伸び悩んだ面も大きい。
40本を超えながら、打点率は本数の割に、そうでもない。

恐らく、この年の大杉氏は、肝心なところでの凡打が多かったのでは??そう推測しても間違いないかもしれない。



ヤクルト移籍1年目。

総合値はマイナス。

当時の新聞は

「大杉の時代は終わった」
「主砲大杉ブレーキ」
「主砲大杉バッサリ」


と、叩いたが、この総合値を見る限り


「間違った叩き方ではない」



200後半~300以上をゆうにたたき出し続けたバッターが
突如大きなマイナスだからね。


しかし、76年~78年は
72年以上の総合値を弾き出した点で見事。

この当時の大杉氏は
72年以上の能力を出していたことは間違いない。




82年、83年と
総合値はなかなか高いが、かなり余力を残した引き際だったのではないか。
289、260と低下してきているところから判断し

余力を残しつつも、非常に綺麗な引き際

だったのではないかと思う。



やはり、この打撃3冠総合値は間違った指標ではない。



大杉氏の打撃成績を見ていると
結構、波がある。

大きな波は無いが
落ち込んでいる年と好調な年の差異が激しい。


凄くよかったと思ったら
翌年、「あれ?」 と思うように。


この打撃3冠総合指標でも
見事に、それは示されている。


波がありながらも、結果的に、19年の現役で
総合300を超えたということは、それだけでも凄いことなのだが。







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